<蓄積によってリスクが高まる健康被害>
人類にとって便利な金属の一つである「鉛」身近な金属ですが、体内に蓄積されることで
大きな健康被害を及ぼす可能性があります。

鉛の持つ毒性は、血液や神経系、
腎臓などへ悪影響を与えることがわかっています。

小児は成人よりも大きな影響を受けてしまい、
神経系の発達障害のリスクが高まります。

<日本人が多く摂取する鉛を多く含む食品とは>
日本人の食生活では
「米からの鉛の摂取量が最も多い」
という調査結果があります。

米は他の食品と比べても
鉛の濃度が低い部類の食品です。

しかし日本人の場合は、
米を毎日食べることや摂取量が多いことから
鉛の摂取量も多いと考えられます。

私たちが口にするほとんどの食品には
鉛が含まれています。

近年では排気ガス規制などによって
農作物への影響も縮小しています。
そのため、食品からの摂取量は
大きく心配する必要はないでしょう。

<鉛中毒を防ぐにはどうすればいいの?>
鉛は食品や空気中、水にも含まれており
思っている以上に摂取する機会が多いです。

体に有害な量の鉛を摂取してしまう原因としては
塗料などから溶け出した鉛を摂取してしまうことや
鉛を使用する工場で粉塵を浴びてしまうことです。

公園の古い遊具や古いおもちゃ、
食器などは、鉛を含んだ塗料が
使われている場合があります。

触れた後でしっかり手洗いを行うことが
重要です。

<必須ミネラルと有害ミネラル>
ミネラルというと体に良さそうなイメージですが
中には体に悪影響を与えるものもあります。

体に悪影響を及ぼすものを「有害ミネラル」と呼び
アルミニウム、鉛、ヒ素、カドミウム、
水銀などが有名です。

必須ミネラルの摂取を心がけ
有害ミネラルを避けるように
心がけましょう。